hirogoal’s blog

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小森和子さんが亡くなられた。

小森のおばちゃまこと、小森和子さんが亡くなられた。享年95歳。
私の印象は、タモリとかの物真似の対象になっていたイメージが強かったのだが、経歴が書いてある記事を読むと、なかなか興味深い人だったことが分かる。
(私の浅はかさも)


彼女は雑誌記者、翻訳業を経て淀川長治さんの勧めで映画評論を始める。
それが40歳の頃からだったそうだ。今では適職を見つけるために仕事を次々に変えることは不思議なことではなくなっているが、この人は今から50年も前にそのような生き方を行っていた。
常識に囚われず、自分をまっすぐに見つめられるひとだったのだろう。


1992年には映画業界の人材育成費として3000万円を寄付。また、自身の持っている膨大な映画資料は、映画博物館を作ろうとしていた熊本の映画愛好者たちに寄贈した。このように映画文化の発展のため様々な活動をされていたようだ。
近年は仕事をやめ、病気療養中だったらしい。


日本では、大衆芸術に関して、過去の貢献者をないがしろにする傾向があると思うが、こんなにも凄い人の経験はうまく未来に生かさなければ。

本当に、ご冥福をお祈り致します。