hirogoal’s blog

本と音楽とサッカーのことを書いています。

11/20(土)バルセロナ到着〜クラシコ当日(後半:3−0フィーバー)

バルセロナ空港からタクシーでゴシック地区にあるホテルへ向かった。チェックインを済ましFさんと部屋へ。その内装は何というか、古き良きヨーロッパの小さなマンション部屋といった感じ。シャワーを浴びベッドで軽く休憩して、いよいよバルセロナ

先着組は素晴らしきカタルーニャ音楽堂へ入っていたが、こちらは疲れていたのでバルで昼食をとることにした。ボーイの兄ちゃんがとってもカタルーニャな人で、荒っぽくて早口なので、なかなか注文できない。スペインに来たことを実感した瞬間でもあった。Fさんの持ってきた会話本を取り出し何とか盛り合わせのセットとワインを注文。ワインは出たとこ勝負で安いのを選んだ。てっきりグラスかデキャンタかと思ったら、期待通りフルボトルだった(笑)嬉しかったな〜。結構腹一杯になって店を出る。
先発組サクラダファミリアへ向かうとの連絡を受け、我々二人も酔っぱらいながらテクテク歩いた。みんなとサクラダファミリアで合流し観光。そして笑顔がかわいい(笑)Uさんのたっての希望でサン・パウ病院グエル公園へ。辺りはすでに暗くなっていたが夜のグエル公園も乙なものであった。行ってよかったな。(この辺の話は後日別に書く)

ホテルへ戻りいよいよクラシコ!と思いきや、ホテルで事件発生。詳しいことは書かないが、これはこれで僕にとってはいい勉強になった。気を取り直し、カンプノウへ出発。
キックオフはなんと夜10:00。おせ〜。これって試合後一晩中飲めって言ってるようなもんだ。ホテル出発前に部屋でテレビを見ていたら両チームのスタジアム入りを生中継で放送していた。もちろん実況、解説付き。すげ〜。気分が盛り上がる。
夜8時を過ぎ、急いで地下鉄に乗りカンプノウへ。この地下鉄の一体成形型樹脂でできた座席はカッコイイ。さすがガウディの街。車内でバルサのユニフォームを着て気合いの入った兄ちゃんに下車駅を教えてもらい(もちろんサポに付いていけば勝手に到着するんだけど〜)無事LesCorts駅で下車。
バルササポのSさんはもう絶好調。歩く足が速い、速い。みんなすぐ置いてきぼりになる。歩道が渋滞で止まっているとき彼の写真を撮ったのだが顔は高揚して真っ赤、目が怖い〜。ホントバルサ好きなんだねと思った。それにしても路上はクーデターか何か起こったかのようにパトカーのサイレンと爆竹の音が響き続ける。けどお巡りさんは笑っていた。このくらい大したことじゃないよってことなのだろう。

スタジアム前に到着し、チケットを持っている二人と別れる。いよいよ我々の戦いが始まった!入り口と入り口のあいだの暗くていかにも怪しそうな地域を中心にダフ屋を捜す。15分ほどして一人のダフ屋と話ができた。こちらは3枚チケットが欲しいというと、彼はマジックで自分の手に価格を書く。いくらだったかは伏せておくが交渉した結果、なかなかよさげな金額となった。しかしここで欲が働く。15分でこのくらいだったら、もうちょっと待てばもっと安くなるだろうと思い、こいつを振ってしまった。

結局これが敗因となり、キックオフ前の大合唱を入り口の前で寂しい気持ちで聞き、アジア系ダフ屋と勘違いされながら、カンプノウを退散。すでにサイレンも爆竹も鳴らず、スタジアム横のバルもガラガラで、気の抜けた気分でランブラス通りまで戻ることにした。
面白いことに、試合中なので誰もいないのではと思った地下鉄には多くの人が乗っていた。若い学生が多く、どっかで飲んで酔っぱらった感じの様子。みんなクラシコ見てるわけじゃないんだ〜と3人でうなずく。
行きより早くランブラス通りに到着。どっかのバルに入って見ようと思ったが、これまたびっくり。クラシコをテレビ放映しているバルは店内だけではなく、店の外も凄い人!窓から覗いてでも試合を見たいという情熱が辺り中に散らばっていた。これじゃ見れないよと思ったが、その様子を見るだけでもおもしろいやと観察した。


お店のレジ打ちはレジを前に頭上のテレビをじっと見つめている。もちろんワインやビールを飲んでる客もじ〜っと見つめる。騒ぎながらって感じでもない。ただじ〜っと試合を見つめる。まるで力道山vsシャープ兄弟の試合を街頭テレビで観戦している昔の写真を見ているようだ。大歓声が起こるときはもちろんゴールが決まったとき。この試合では3回大歓声がランブラス通りを包み込んだ。実はそのとき結果はよく分かっていなかったのだけど、バルサが勝ったことだけは分かった。それは上半身を窓から出してバルサの旗を振る奴を乗せた暴走車が走り回っていたからだ。これ見たときは感動したな。U先生からサッカーに熱狂的な国が勝利するときの街の様子として、いつも説明されていた話と同じだったからだ。
午前0時を過ぎ、何にも食べてなかったため空腹の絶頂に。テレビのあるお店は相変わらず満員なので、おいしそうで空いているレストランを探して入った。ようやく腹一杯になり、もう眠気も押し寄せバッタンキュー。町中3−0の喜びに満ちているなか、我々は深い眠りについた。