hirogoal’s blog

本と音楽とサッカーのことを書いています。

奥田民生が広島市民球場でライブを行った。

この球場でのライブは熱烈な広島カープファンで今年デビュー10周年を迎える民生がぜひ開催したいと強く希望していた。
しかしこの球場は騒音など近隣住民への配慮からライブ・コンサートの開催を中止していたため、その開催の決定は難航した。アコースティックギター1本での弾き語りで派手な仕掛けなど何もないライブだという説明を関係者のみならず本人も何度も足を運び行い、とうとう説得に成功。ライブ開催にこぎ着けた。

ウグイス嬢の紹介で入場、審判の「プレーボール!」の掛け声を合図にライブはスタート。本人のヒット曲はもちろん、井上陽水吉田拓郎冬のソナタの曲のパロディも含めサービス精神たっぷりの素敵なライブだったようだ。

最後に感極まって「広島出身でということでここまでやってきた。ありがとう」と感謝の言葉も。超満員の観客は大声援を送ったそうだ。

広島カーププロ野球界では珍しく、昔から地域に根ざし、身の丈にあった運営をしているチームである。それを見て育ったミュージシャンがビッグになり帰省し、その球場で素晴らしいライブを開く。

スタジアムライブ全盛の昨今、この姿勢は貴重だ。金儲けの目的だけでない意味のある仕事を音楽界で久々に見た気がした。