hirogoal’s blog

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Aretha Franklin "Live at fillmore west"

Aretha Live at Fillmore West
ソウルミュージックの女王、アレサ・フランクリンの最高傑作アルバム。ソウルとはファンキーとは何かと聞かれたら、これがそうだと大きな声で言いたい。熱い。聴きながらこれほどのめり込んでいくアルバムは少ない。
1曲目のイントロから、どぎつくファンキーなリズムが刻まれ感情の高まりが押さえられないようなボーカルが耳に飛び込む。会場は70年代ロックの殿堂といわれたフィルモアウェスト。しかし観客はゴスペルを聴いているように過剰に、熱く反応する。

バックバンドもハンパじゃない。
サックスのキング・カーティス、ドラムのバーナード・パーディ、ベースのジェリー・ジェモット、ギターのコーネル・デュプリー、そしてオルガンはビリー・プレストン。飛び入りゲストとして何と、和田アキ子がレイちゃ〜んと呼ぶ、あのレイ・チャールズが演奏している。この世界の音楽を聴いている人なら鳥肌が立つようなメンツがバックを固める。
会場にいる白人の若者のために選曲したと思われるサイモン&ガーファンクルの明日に架ける橋、ビートルズのエリナー・リグビーといった70年代ロックの名曲もあまりにファンキーに鳴りすぎ原曲の形はほとんど分からない。見事にアレサ流に塗り替えている。
世界で一番エモーショナルな音楽はソウルミュージックだと教えてくれるアルバムである。