hirogoal’s blog

本と音楽とサッカーのことを書いています。

私は何を見たいのだろうか

会社の同僚がテレビを買った。42型のプラズマテレビで50万弱の価格。とにかく大きくて画像のよいものが欲しかったようだ。まだ衛星放送に入ってないけど、DVDが見れるだけで満足の様子。12月に発売のPSXを買ったら買い物はおしまいとのこと。

ひるがえって私のAV環境はというと、ワールドカップのときに買った28型のブラウン管ハイビジョンテレビに安売りデジタルビデオ(よって最高画質はSTDモード)、それと今年買ったハイビジョン録画可能なHDレコーダーにS−VHSビデオというラインナップ。

とにかく私はワールドカップをよい画像でコレクションしたいという願望が強かった。そのための録画機の選択としては画質が圧倒的によいと言われたデジタルビデオを買うことに何の躊躇もなかったのである。*1
しかしワールドカップが終わり2年以上経った今、デジタルビデオのSTDモードを使うことはほとんどない。1本のビデオテープで十数時間録画できるLS3モードしか使わないのである。
で、LS3モードっていうのはどのくらいの画質かというと、画像の情報の多さを表す数値、ビットレートで4.7Mbpsほど*2。数値が大きいほど良い画像である。今売れているDVDレコーダーの標準モード(SPモード)のビットレートはだいたい4.6Mbpsほどなので、ほとんど同じ。それでもデジタルビデオはS−VHSの120分テープで12時間録画できる。DVDメディアだと標準の120分ディスクでそのまんまの2時間しか録画できない。6分の1である。けどS−VHSテープ1本と、DVDディスク6枚どっちがいいって言われると難しい。

「ハイビジョン」「デジタル」って罪な言葉である。
その方式をめぐるメーカー間の争いや、著作権の問題もありハイビジョン画像を直接録画できる機器はなかなか日の目を見ることはできない。それに加え、素晴らしい画像のサッカーハイビジョン生中継ではカメラワークが地上波と同じでがっかりすることが多い。

ホント微妙な時代に生きてる気がするな。私は何を見たいのだろうか。

*1:当時、まだDVDレコーダーやハードディスクレコーダーは高かった

*2:ちなみにSTDモードは14.1Mbps。BSデジタルのハイビジョン放送は24Mbps