hirogoal’s blog

本と音楽とサッカーのことを書いています。

10月6日のジョアン・ジルベルト来日公演

昨年に引き続き、今年も行ってきた。あまりにも凄いライブだったので上手く書くことができない。来週になったらマズいなと思ったので、台風になり暇な今日書いてみた。


会場に入ったのは6時50分ごろ。まず驚いたのがチケットをモギってもらうのを待つ列の長さ。去年は(結果満員だけど)簡単に入れたのにね。今回はまた凄い人気だ。
そして待ち合いホールに行き軽食をとる。開演予定時刻は7時なんだけど、みんなのんびりとグッズ売り場の長い列に並んだり、コーヒーやワインを飲んだりしている。どうせブラジル時間なんだろって知ってる感じ。2度目になると観客も慣れたもんだ。
トイレに行ったところ例の放送が流れる。
「アーティストがホテルを出たとの情報が入りました。到着次第ご連絡致しますので・・・・」
周りの人もニヤニヤしている。あっ、これが噂のアレだって感じ。変に慣れた観客も考えモンだ。あんまり待ち合いホールにいても暇なだけなので早速席へ向かう。
座席は1階34列目の真ん中よりちょい右あたり。昨年の前から4列目は出来過ぎ。コネのない普通の人はこんなもんだろっと納得して待つ。


無事7時45分ごろ開演する。
この人の音楽はボサノバであってボサノバでない。ブラジルの音楽をベースにしたインプロビゼーションな音楽というべきか。いや違う。やはり上手く表現できなく、もどかしい。
ギターとささやくようなボーカルだけなのにバックにオーケストラやサンバのバンドが演奏しているよう。この人の指は何本あるのって思うほどギターのコードは複雑に聞こえるし、リズムも変化が激しい。そしてボーカル。ささやくようなボーカルの奏でるメロディはピアノの連弾を聞いているかのごとく途切れることなく流れる。
大好きな”3月の雨”(Aguas de Marco)で始まり、今から46年前に発表された名曲”想いあふれて”(Chega de Saudade)で終わった。聞きながらこの音楽は一体何なんだろと思った。
ボサノバという音楽、演奏方法、歌い方を作った本人がたどり着いた世界。


3日たった今もまだ上手く書くことができない。


ジョアン 声とギター