今日の１枚：ア・ボンタージ／バーデン・パウエル
ブラジルの有名のギタリストの１９６３年の作品である。ここにボサノバスタイルのギターの一つの完成形がある。彼はギター一本でボサノバの源流のサンバだけでなく、その奥深くにあるアフリカもを醸し出す。その後のフュージョン系のジャズミューシャンに多大な影響を与えた、そのスタイルを聴くこともできる。
含まれる曲は名曲だらけ。１曲目が”イパネマの娘”。世界中で何百人も演奏し、レコーディングされているこの曲の名演中の名演と言われているバージョンである。そして３曲目は”宇宙飛行士”。バーデンみずから作曲した名曲。そして６曲目は僕の大好きな”ジェット機のサンバ”。トム・ジョビンの演奏したバージョンしか知らなかっただが、これは全く独創的で素晴らしい。
こういうのを聴くといつも思う。世界に衝撃を与えたものはどのジャンルのアルバムを聴いてもよい。いいものはいいのである。ジャンル分け不要！
