hirogoal’s blog

本と音楽とサッカーのことを書いています。

久々に野球を見て。

メジャーリーグでのイチローの大活躍やオリンピックを見ていて、久しぶりに野球に対する興味が湧いてきた。そしていつの間にか今日は高校野球の決勝戦。愛媛の済美と北海道の駒大苫小牧の対戦である。


オリンピックや、サッカー、格闘技に押されて、今回の大会は新聞の一面を飾っていないと思う。最近買った新聞を広げてもカラーページに載っていることはない。雑誌の特集もほとんどなく、テレビ報道もおまけ程度。メディアへの露出はめっきり減った。
けど、テレビを見ると甲子園は満員である。お客さんの大歓声もふさわしい場所で適時に起こり、集中して見ている人が多いのを感じる。


今回の一戦は愛媛と北海道の対戦。単純に都会では野球よりサッカーなどを選ぶ子供が増えているから、野球の人気が根強く変わらない地方のチームが強いと思っている。
選手の姿も監督の姿もスタンドの応援団も昔から変わらない。どちらのひいきでもない普通のお客さんも、その求めるものは変わってないのだろう。テレビの放送の仕方も、アナウンサーも解説の人の話し方も変わらない。奇をてらって変なカメラでグラウンド上から撮るなんてこともしない。
異常なメディアへの露出がなくなり、見たい人が見るだけになった高校野球。それでも何にも変わらないし、変えようともしていないと思う。


と、ここまで書いてきて、一つ変わったことに気が付いた。
監督さんの笑顔である。
失敗しても、いいんだよ、いいんだよって言っているような感じがする。そうじゃない人もいるとは思うんだけど、この両校の監督は笑顔。決勝なのに選手ものびのびとプレーしているような気がする。


うん、これっていいことじゃないか。って気がしてきた。高校野球は選手の将来に関わるかもしれないが、所詮たかがアマチュアの大会である。異常なほど勝ちにこだわる昔(今から20年ぐらい前まで)の高校野球と比べてよりフェアでクリーンな感じがする。これは周りからの余分なプレッシャーが減ってきているからなのだろう。そして、対極にあると思われていたアメリカのベースボールに近づいていると思う。


そして、ここでプレーをしている彼らなら、新しい日本のベースボールをより楽しくフェアなものに持っていくことができるのではと思った。


ナカタと同様、イチローが日本の監督になる日が非常に楽しみである。


追伸:スポーツにとって一番理想は選手がいいプレーをして、お客さんがたくさん入って収益が出て運営が上手く行くことですね。そこにはどんなマスコミがどれだけ必要なのか。本気で考える必要がありますね。