hirogoal’s blog

本と音楽とサッカーのことを書いています。

アテネにハマる。

このオリンピックは、新しい世代による日本の復活の大会といった印象を受けています。世界に物怖じせず、堂々と自分を出す。精神的に進化した選手たちが多いなと感じていますね。


昨晩の体操は素晴らしかった。緊張感を上手く競技の演技力の向上に結びつけている。彼らの微妙な顔の表情から緊張感を楽しもうという雰囲気が感じられました。おそらく練習に次ぐ練習の結果だと思いますが、メンタルのコントロールの練習の成果も、そこに見ることができましたね。


次に、女子バレー。ブラジルに完敗でしたが、敗因としては身体能力の差よりミスの数の差が結果に表れたように思えました。ミスさえなくせばいい感じになりそうです。完全に崩れなかったところを私は評価したいと思います。試合後、テレビの解説の方が館内の空調の影響があったのではと話しておられました。空調の空気の流れまで考えるとは深いなって関心。サッカーでいうとこの芝の目に当たるのかな。


競泳陣はまずまず。日本も進化していますが、世界はもっと進化している。松田選手が日本新記録を出せなかったことをインタビュアーが突っ込んでいましたが、彼があの決勝のレーンで泳いだってことがいかに凄いことか。そこを評価してもらいたかったですね。100ブレスト(平泳ぎのことね)北島は微妙な状況。準決のレースをどう読むか。私はあえてタイムより順位を考えたレースと思いたい。しかし絶好調という感じでもない。ハンセンの調子も北島と同程度のため、決勝はかなり僅差の試合になりそうです。


そして柔道。ヤワラちゃんも野村選手も勝つという気持ちが、もの凄く前面に出た試合が続き、こちらも気合いを入れられてしまいました。襟の取り合いなんかはまるでボクシングのように早かった。そして相手の技をよく見た返し技の上手さ。素人の私にもはっきりその凄さが分かりましたね。でも決め手は相手も十分に意識しているはずの背負い投げにこだわる。得意技を磨くということの重要性も感じました。それにしても五輪連覇は凄いことです。なんてったって4年ですからね。長いよ。よく気持ちが続きます。見習わなければ。


最後に女子サッカー。負けてしまいましたが昔からの日本選手の課題が十分に出た試合でしたね。相手のボール保持者を複数で囲み、ボールを奪い、早いパス回しで前線につなぐというのが基本戦術の日本チームなのですが、複数で囲んでも相手の身体能力や技術の高さによりボールが取れなかった場合は、そこからいきなり大ピンチになる。しかもスタミナはどんどん消費されるため悪循環に繋がっていきます。そんな歴史を思い出させる試合でした。けど女子バレーと同じで評価したいのは崩れなかったこと。ぎりぎりのところで相手を防ぎ、追加点を与えなかったことは十分評価していいと思います。攻撃の流れも悪くないし、メダルはドイツと当たるかどうかに掛かってきましたね。それにしてもドイツの組織に加え、技術、スピード、身体能力の高さは驚異的ですね。もう別格です。決勝での対決が見たいな。


今日の一枚。
ニッポン体操ガンバレってことで、"TAISO~体操"の入っている、これ。
テクノデリック