hirogoal’s blog

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アウェイでの勝ち方

1日遅れでの観戦です。


2004年5月04日UEFAチャンピオンズリーグ準決勝第2戦
RCデポルティボ・ラ・コルーニャ vs FCポルト


この試合はアウェイでの勝ち方を教えてくれました。


スペインリーグでも屈指のホームスタジアムであるレアソールスタジアム。
ここでの勝利はあのレアル・マドリーでも難しいのです。
それに加えリーグ戦で戦力を温存し(それでもマドリーに勝った!)
満を持してこの一戦に挑むホームのデポルティーボ
対するポルトはホームで行われた第一戦を0ー0で終え、非常に不利な立場でアウェイの一戦を迎えました。
このような状況の中、ポルトは試合巧者な試合運びを進め勝利を得ます。
そのポイントは3点。
1)相手をイライラさせるプレーをする。
2)ボールポゼッションを高める。
3)審判を欺く。
まず1)です。
・バックラインでのパス回し。相手DFへの審判に見つからないところでの反則。
・相手のキープレイヤーへのしつこいチェック。
などのプレーのことです。その結果デポルティボはリズムを崩し、ダメ押しでDFの柱ナイベトが退場になりました。
そして2)
デポルティボは相手を追うことに時間を費やし、効果的なボールをFWのパンディアーニ に入れることができませんでした。アウェイとはいえ、ボールを相手に持たせてはいけないのです。ボールを持たせホームの相手を調子に乗せるのがもっと恐いのです。
最後に3)
ホームのチームに偏らないように主審はバランスを取っています。そこを逆手にとる戦法です。相手からスライディングを受けたらできるだけ大げさに飛んでみせるのもありです。ナイベトの退場もこれに含まれます。


ポルトはこれら3つを90分間続けました。カードをもらわない程度にやり続ける精神力から伝統の力、ヨーロッパの力が見えます。見事です。その結果PKを得て0ー1の勝利。
さすがチャンピオンズリーグは一筋縄ではいきませんね。決勝が楽しみです。