hirogoal’s blog

本と音楽とサッカーのことを書いています。

11/26(金)フルハムvsブラックバーン戦前日

試合前日、BoxOfficeへチケットを買いに行った。BoxOfficeは試合を開催するスタジアムにある。この試合はフルハムのホームスタジアムCravenCottageで開催されるため、当然そこへ向うことにした。しかし、この日はアイルランドのダブリンからの帰りで日中に動ける時間が短かった。そこで、まずヒースロー空港から特急列車のヒースローエクスプレスに乗りパディントン駅へ。そこから地下鉄に乗り換え、一人で直接スタジアムの最寄り駅であるPutneyBridge駅へ向かった。
快晴のダブリンに引き続き、到着時はロンドンもまずまずの天気だった。PutneyBridge駅に到着し改札を出て地図を確認。で、最初の関門に出会った。あれ?地図にスタジアムが載ってない!だいたい最寄りの駅だったら構内にある周辺地図にスタジアムが載っているもの。けどこの駅の地図には載っていないのである!ロンドンの地下鉄はサービス向上に力を入れている。一昔前の危ない地下鉄という評判を覆すため、イメージ向上の映画を作ったりしているのは渡航前から知っていた。そこで駅にいるサービス係の女性からスタジアムまでの道のりを聞くことにした。
フットボールスタジアムはどこだ?と聞くと、サービス係は顔をしかめる。ちょっと変だなと思うと、彼女はホントに歩いていくのか?と聞く。もちろんと答えると、あっちに歩くと公園がある。そこを超えてまっすぐ歩くとスタジアムが見える、というようなことを教えてくれた。ThankYouと答え、楽勝、楽勝と歩き始めた。
公園はでっかく、美しかった。テムズ川沿いにあるこの公園は夕日を見るのに最適の場所でもあった。地元の人々のくつろぎの公園になっているようで、歩いているのは子供をベビーカーに乗せて歩くお母さんか、おじいさん、おばあさんの数人ぐらい。彼らにスタジアムはこっちか?と片言の英語で話すと、そうだ、もしくはフットボールを知らないのでよくわからない、いずれかの答え。まあまっすぐ歩けばスタジアムへ着くだろうとタカをくくっていた。
しかし公園を越えると中流らしき住宅地が大きく広がっていた。それも見たかったため、テムズ川沿いを歩くことをやめて住宅地の中へ。すると突然人がいなくなる。周りは暗くなり、小雨が降り始める。しかもスタジアムは影も形も見えない。ここらでちょっと焦り始める。けどまっすぐ、まっすぐと気持ちを立て直し歩いていく。10分ほど住宅地を歩くとようやく照明らしき姿が見え、しばらく歩くとスタジアムへ着いた。
BoxOfficeはすぐに分かった。車でチケットを買いに来ていたファン数名が集まっていたからだ。事務所の中に入るとSoldOutの張り紙が。あ〜、と軽いショックを受ける。がよく読むと、翌月曜日のマンチェスターユナイテッド戦の話だった*1。ほっとして購入の番になる。メインかバックが欲しいとスタンドの絵を指差すと、ロンドンなまりの早口で何かを言われた。どうも取れる席は限られているようだった。それでもいいと合図すると、OK、とニコリ笑顔でチケットを出してくれた。それはゴール裏のニュートラルと書いてある席であった。どうもホームでもアウェイでもない観客はとりあえずそこに案内されるようだ。Yさんの分も含め2枚購入。感動したなあ。
しかし外に出ると雨は降り続いていた。はて、駅までどうしたものかと濡れながら歩いていると、近くで家を建てていた大工さん連中が仕事を終え歩き始めていた。彼らが数多い路駐の車に少しも目を向けることがなかったため、これはダブルデッカー(2階建てバス)*2の止まるバス停に行くのだな、と予想し付いていった。これが大正解で見事バス停へ。すぐにダブルデッカーがやってきた。それに飛び乗り駅の近くらしきバス停で降り、ちょっと歩くとすぐに到着。行きは30分以上掛かったのに、帰りは10分で着いた。行ってみなくちゃわからないね、それとロンドンはバスが便利だと思いながら地下鉄に乗車。その達成感に心地よくなり、揺れる地下鉄の車両のなか軽い眠気と共にゆっくりとホテルへ向かった。
イン・ザ・シティ

*1:プレミアリーグでチケットは取りにくいと言うが、どうやらそれはアーセナルチェルシー、マンユー、リバプールニューキャッスル5チームの絡む試合のようだ

*2:ロンドンではダブルデッカーが便利。そこら中走っており若い人もたくさん利用している。そしてなんと24時間走っていて重要な市民の足になっている。決して観光客のためのバスではないのだ